elevator_girl


叔父は、すらすらと続ける。
「でも、シュウは本当は自由で可愛らしい表現をする人が好きだけど
愛に対しては貞淑であって欲しい。まあ、順当だよな。
他に、夏名ちゃんとか、湯瀬さんとか、愛らしい人はいるから
って、そう思った。
それもひとつの、在り方だけど。...でも、なんとなく、諒子ちゃんが気になる。」



深町は、ただ黙って聞いている。
自分の事だけど、他人事のように聞くしかない。
本当にそうなのか、自分でも分からないからだ。


叔父は、更に続ける。
「ここからは、心理分析だ。好悪の感情を決定するのは
実は、自意識がしっかりするまでの快・不快の感覚と、その環境だ、と言われている。つまり....
シュウの場合は生まれてからずっと、体が弱かった。
だから、防御的だし慎重。病気のような、訳の分からない力で
苦しめられるのが「不快」。
その時に、優しくされたり、献身的にされるのが「快」、
だから、シュウは人の為に何かをするのが好きだし
ルールを守るのは慎重だからだ。人を傷つけたくないと思うのも
防御的な事の裏返し。...だから。」

叔父は、一旦言葉を打ち切り、結論する。