*** 「藤く〜ん」 私は真実を問い詰めるべくして近づいた。 「あっ美波ちゃん!」 そうだ。佐伯さんも一緒にいたことをすっかり忘れていた。 「はろー、佐伯さん…」 「何?用事?」 藤くんが相変わらずの冷たさで聞いてくる。 「みどり〜!」 タイミングよく佐伯さんと仲良しの田坂さんが呼んでいる。 「なにー?じゃあ拓也、私行くね〜」 「あ、みどり、じゃあ今日6時な」