藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

はぁ〜と深いため息が聞こえたとの同時に私の座っている前の席の椅子が動いたのを感じた。



「で?どこが分かんないの?」



ふ、藤くんが前に座ってくれてる!!
藤くん優しい!
大好きだ!


そして、想像以上に近い距離に少しドキドキしてしまったりして…



「あっ、えっとね、ここと、ここと、ここと…あっここも分かんないかも」


「…つーか、それ全部じゃね?」


「え、そう?」



藤くんからまた深いため息が聞こえてきたのは言うまでもない。