藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

ーーー放課後。



「ふ、藤くん!」



SHRが終わったと同時に藤くんに話しかけた。


藤くんがこっちをじっと見つめてくる。



「あ、あのさ「たくや〜!!」



「!?」



私のか細くて弱々しい声は、可愛くて元気のよい声に見事に被さった。



「今日、一緒に帰ろっ!って、あっ、美波ちゃんだ〜!」



「さ、佐伯さん……」



佐伯さんはすぐさま藤くんの右腕を可愛らしくつかんでいた。


そんな佐伯さんを見下ろし、藤くんは



「あぁ」



と返事をし、私に背を向け教室から去ろうとする。



「あ、ちょっと!じゃあね、美波ちゃん!」