藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

「おかえりー、遅かったねって……どした?」



空の弁当箱を収めようとしていた麻美さんは私の表情を見て、手を止めた。



「麻美さん、私が灰になった話を聞いていただいてもいいでしょうか?」


「なんかよく分かんないけど……ちょっと外行こ?」




麻美さんはそう言って、人があまり来ない、時たま不良と呼ばれている軍団がたむろしている屋上……


と言いたいところだか屋上は封鎖されているのでそこへと続く階段の踊り場に私を連れてきた。


そこの一番上の階段部分に腰をかける。


私も静かにその横に座り、昨日から今日にかけての出来事を麻美さんに丁寧に話した。



「なるほどね〜私が知らぬうちにそんな面白いことに……」


「麻美ざん〜まっだぐおもじろぐないがら〜」



涙まじりで話している私はもはや何を言っているのかわからない状況だった。


階段中に私の嗚咽が響き、こだましてる。


そんな私の背中を麻美さんはさすりながら言った。



「ま、いずれはこういう日が来るんじゃないかと思ってたけどね」


「ええ!私と藤くんが別れる日!?」


「まだ別れたわけじゃないんでしょ?そうじゃなくて。影山が美波に告るんじゃないかってね」