藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

「美波、おはよー」


「お、川嶋、ういっす。」


「2人ともおっはー…」



藤くんに置いていかれた私は1人で教室に入るといつものように麻美さんやケインと挨拶を交わした。


けれども、今日の私はいつもと違っていた。



「そのワークどしたの?」


「ちょっといろいろありましてね」



麻美さんからの質問にそう答えると、私は教壇の上、藤くんが置いたと思われるワークの横に腕抱えていたワークもドサリと置いた。


そしてすぐさま自分の席に座り、隣の机をチェックした。


かばんは横にかかっていない。


よかった。


影山修二は来ていないようだ。


そうだよ。


最近は毎日来てるけど、前は2日に1回くらいの割合でしか学校に来てなかったし、今日だって来るかどうか分かんないじゃーー


ーバンッ


しかし、そんなプラス思考を跳ね除けるような、大きな音が真横からしてきた。


その音は机や椅子を蹴った音でも、はたまた風船を割った音なんてものでもなく。


それは、右隣の机の上に乱暴に乗せられたバッグの音だったようで。


私は右をチラッと見る。


すると



ーードキッ



到着したばかり影山修二と思いっきり目があってしまった。