藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

そう言って酒井先生は机に置いてある世界史のワークの束に手をポンと乗せた。



「ええ!?これですか?ちょっと多すぎませんか?」



その量、もはや"ついで"の量とは言い難かった。



「まぁちょっと多いかもなー、あ、じゃあ〜…」



そう言いながら、辺りをキョロキョロしはじめる。



「あ、藤!」



私は彼の名前が出たと同時に肩をビクリと震わせた。



「いいところにいた。ちょっとこっち来い」



酒井先生は私の背後にいる人を手招きをしながらそう呼んだ。


うちの学年に『藤』なんて苗字の人は1人しかいない。


ということは。