「ククッ、青ざめんなよ。そういうヤツも中にはいるってことだけで藤がどう思ってるかなんて知らねーよ」
「そっか……」
「少なくとも好きなやつにしかキスなんてしないのが普通なんじゃねぇの?」
「藤くん、私のこと好きじゃないのかな」
「ってお前、人の話聞いてた?……なに。もう別れそうなのかよ」
「いや、それ以前の問題だよ。よく考えたら藤くんに好きって言われたことなんてないし。藤くんが私のこと好きなのか……分かんない」
それから影山修二は言葉を発さなかった。
さっきの私みたいになんて声をかけたらいいのか、迷ってるのかもしれないけど。
何を考えてるのか分からないけど、とりあえず何も言葉を発さなかった。
それまで全く気にしていなかった壁の掛け時計の針の進む音が虚しくもハッキリと聞こえてきた。
「そっか……」
「少なくとも好きなやつにしかキスなんてしないのが普通なんじゃねぇの?」
「藤くん、私のこと好きじゃないのかな」
「ってお前、人の話聞いてた?……なに。もう別れそうなのかよ」
「いや、それ以前の問題だよ。よく考えたら藤くんに好きって言われたことなんてないし。藤くんが私のこと好きなのか……分かんない」
それから影山修二は言葉を発さなかった。
さっきの私みたいになんて声をかけたらいいのか、迷ってるのかもしれないけど。
何を考えてるのか分からないけど、とりあえず何も言葉を発さなかった。
それまで全く気にしていなかった壁の掛け時計の針の進む音が虚しくもハッキリと聞こえてきた。


