藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

「……へ?」



きがある


キガアル


木がある


気がある……?


って、ええーーーー!?



「いや、ないないないないない。それは」



私は身振り手振りを最大限に利用し、藤くんの言葉を否定した。


あっ



「もしかして藤くん、それってヤキモチーーー」



その言葉を発した瞬間、藤くんがあの端正な顔立ちで私をギロッと睨みつけた。



「……なわけないですよねー……」



この展開……何回目だろうか。



「あ、待ってよ。藤く〜ん!」