「えぇっ、いや、あの、そこまで大袈裟じゃなくても、あの外の廊下だったり、はたまた内気な女子が何かを打ち明ける時に匹敵な体育館裏とかでいいんだけど!!」


「えー、なんでいいじゃん。俺、川嶋ちゃんと話したかったし」


そう言って何やら怪しげな笑みを浮かべてくる。


「いや、そんな」


その時、まるで狙ったかのように授業の合図を知らせるチャイム音が私の声と重なり、言葉の続きを打ち消した。



「て、ことで放課後ね〜」



そう言いながら浜井くんは手のひらを私に向けヒラヒラと動かした。



……いろいろと失敗したかも。


私ってやっぱりバカなのかもしれない。