告白する


と決意はしたものの


結局文化祭ではタイミングは合わず、告白するどころか私は藤くんに話しかけることすらもできていなかった。


そして私たちは何も話すこともないまま、刻刻と時は流れていき、12月になった。


教室では相変わらず藤くんと佐伯さんが仲良く話をしているのを見る度に、私は心を痛めていた。


こんなに不毛な恋。


告白なんてして、果たして意味があるのだろうか。


そして……


私は教室後ろで楽しそうに話す藤くんと佐伯さんを一瞥した。


二人はもちろん付き合ってるよね。


その事実の確認さえ、怖くて二人にできていなかった。


こんなチキンな自分…もう嫌だ。


私は意を決して話しかけた。