「え!?」



影山修二の斜め上を行く提案に私は目を見開いた。


なになに。コイツ。いきなり頭がおかしくなったの!?



「か、影山修二だって、さっき二人が抱き合ってたの見たでしよ?私が今更告ったってもう……振られるだけじゃん」


「だから、振られて来いって言ってんだよ」


「………………」



コイツは私の傷口をどれだけ抉ったら気が済むのだろうか。



「そうやってグジグジしてんの、らしくねーだろ。ぶつかって粉々に散らばってくればって言ってんだよ」



そう言って立ち上がりドアを開け校内に入ろうとする影山修二。



「こ、粉々って!!」


「玉砕したら」



影山修二は私の方を振り向いた。



「拾ってやってもいいよ」


「え………」



影山修二はそのまま口元の口角を上げ、言葉を続ける。



「気が向いたらな」