ついに文化祭当日。


藤くんとはあれから一言も話さないまま文化祭はスタートした。


いつもと違って一般の人も校内に入れる文化祭。


そのせいか、はたまた飾り付けなどのためか、学校の雰囲気もいつもとは違って感じられた。



私は飾り付けが教室の中でカフェスペースではない着替えスペースの部分にいた。



「麻美さん、これって………」


「美波に適役でしょ」