「それはそうと一体どうした?」


「あー!!そうだった!実は……」



私は呼び出され、佐伯さんから藤くんへの告白宣言されたこと


そして、藤くんと影山修二を庇っている(?)ことによって何やら藤くんが怒っていて変な感じになっていることも話した。


「何か私の知らないところで面白いことになってんじゃん」


「麻美さん、おもろいって!全く面白くないよ!!藤くんが怒ってんのも意味わかんないし……佐伯さんが告白したら私の人生終わるかもしれない……」


「大丈夫。始まりでしょ」


「え?始まり…?」



麻美さんはその美人顏に似合わぬニヒルな笑顔を私に向けた。



「まぁ頑張りたまえ」



そういい私の肩に手を置いた。



「へ?どーいうこと??」


「あっ、そういえば美波の衣装バッチリ準備したからね」



麻美さんは衣装係。


そして、私は文化祭当日は接客係の予定なのだが。



「私、衣装合わせしてない気がするんだけど」


「あ、美波はその心配はご無用。私がアンタにとっておきのを用意したから」


「へ?」



そうして数々の疑問を残し、文化祭の準備は着々と進んでいき、当日を迎えるのであった。