藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

私は廊下まで影山修二の腕を掴み引っ張ってきた。


私が手を離すと影山修二は壁に背をもたれ、ポケットに手を入れながら気だるそうに言った。



「……なに」


「なにって。こっちがなにだよ。ってか今日はあの…その…隼人くんは大丈夫なの?」


「ああ、今日は母親が休みだから迎えは必要ねぇけど」


「あ、そうなんだ……」


「……つーかさ、お前昨日瀬川とかとやりやったんだってな」


「えぇっ!!どうしてそれを」


「前川から聞いた」


麻美さんーーーー!!!!


「別に言やぁよかったじゃん。隼人のこととか」


「だってそれは……なんか……あんまりプライベートなことはみんなに言わない方がいいかと……」


「お前ほんとバカだよな」


「バ、バカって!!」


「それで無駄に庇ってお前が責められてどうすんだよ、アホ」


「うぅ………」



そこまで言わなくても……


自分の馬鹿さ加減にちょっとヘコんできた。


私は首を下にし項垂れていると影山修二の手が私の髪の毛に触れた。



かと思うとわしゃわしゃと掻き乱してきた。



「ちょっ、ちょっと何すんのよ!セットが崩れる!!」


「は?お前、いっつもボサボサじゃねぇかよ」