藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

しかし、その機微を藤くんは感じていたようで。


頭をガシガシと掻きながらこう言った。



「………お前が何考えてんか、よく分かんねえ」



そう言って、私から背を向けて立ち去って行った。


私は呆然と佇立しながらその姿を見つめていた。


教室に……戻って、後片付けして、それから私も帰らなければいけないんだけど。


足が動かなかった。


私の気持ち、また伝わっていないのだろうか。


何回同じことを繰り返せばいいんだろう。


藤くんは私が何考えてるか分かんないって言ってたけど。


私だって藤くんの気持ち


全く分かんないんだよ。


夕暮れの廊下で


窓から射し込む西陽がわたしを照らし、細長い影を創る。


その影もなんだか冷たく


そして淋しく感じられた。