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この雰囲気の中、文化祭の準備を続行するのは困難となり暗黙の了解で今日の制作はとりあえず中止となり、明日からの再開となった。
私はその片付けでバケツを洗うために、水道場にいた。
蛇口を捻ると水がサーッと流れ出す。
蛇口から流れる水がバケツに貯まっていくの眺めながら私は今日の出来事を思い返していた。
私……何してるんだろう。
いずれにせよ、私の余計な正義感でクラスの雰囲気をぶち壊してしまったのは確かだ。
自分の言ったことが間違っているとは思わない。
でも、サボってた人を庇ってるって人からは見られるのも事実であって……
癪だけど、明日、瀬川くんに謝ろう。
そう決心した私はバケツを洗い終え、それを持って教室に戻ろうとした。
その時。
「あ、藤くん……」
気だるそうにカバンを持ち、帰ろうとしていた藤くんに廊下でばったり出会った。


