……と言いつつも気になる私は、自然と教壇に足が向かっていた。


「よっ川嶋。すげぇ盛り上がりだろ」


ケインが何やらドヤ顔で話し掛けてきた。


「アンタも大概バカだよね」


クラスを盛り上げたいなら他のことに力を向けることは出来なかったのかと言いたい。


「まぁ見てみろよ」


そう言いながらニヤニヤするケインを横目に、私は群がる男子たちをかき分け黒板の前に立った。


そこには何やら書き殴った文字が書かれた一枚のルーズリーフが貼られていた。


……テキトーだな。


私はそこに書いてあった『2-2女子人気ランキング』となるものを確認した。


そこに書いてある文字を上から順に目を通していく。


1位は……佐伯さん。


しかも8票ってうちのクラスの男子は20人だから…ほぼ半数か!すご!


そして、2位は………麻美さん。
麻美さん、綺麗だからな。
最近口が悪くなってきてるけど。
クールビューティーだからな。


ってこのランキング順当だな。
なんかガチ感が半端ない。