藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

「はいはい。よしよし。泣くでない。泣くでない」


「えーん、えーん、麻美さん」



藤くんと一緒のクラスになっても結局何一つ前進しない私…


ーーダンッ


麻美さんに慰めてもらっている横から何やら大きな音が聞こえた。


その音の大きさに自然と体がビクッとなる。



「うるさくて寝れない」



横を盗み見ると。


そこには何やらお怒りモードの影山修二。


さっきは自分の机を叩いた音のようだ。



「す、すみません…」



チッとヤツは舌打ちをして教室を出て行ってしまった。


その顔ときたら……


こっ怖すぎる……


このクラス、ほんといいことない……