藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

って、いかんいかん。影山修二と呑気に話をしてる場合ではなかった。


「じゃあ、私はリレーに出る藤くんの勇姿をカメラに収めなければいけないので、これで」



私は影山修二の横を通り過ぎ、教室に向かおうとした。



「…藤もリレー出るの?」


影山修二が私の背中越しに話しかけてきた。



「うん。そうだけど?」


私は影山修二の方へ振り向いた。



「ふ〜ん…」


ふ〜ん…ってなんだそれ。



「俺やっぱリレー出るわ」



「あっそう。それじゃあ。
…ってええっ!?」



「じゃあ」


そう言って、運動場に向かって行こうとした。
あの制服のままで。


コイツもまたどういう心境の変化…



そんなことよりもカメラ取りに行かなきゃ!


私は教室へと足を急がせた。