藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】

「はっ!!」



影山修二の苛立った声に意識を取り戻す。


しまった。完全に回想に浸ってしまっていた。


恐る恐る影山修二の表情を確認すると、眉間に皺を寄せ、かなりご立腹の様子だった。



「やる気ないなら、俺もう帰るわ」


「わぁ〜!!待って〜!」



私は立ち上がり、帰るそぶりを見せる影山修二の右腕を掴んだ。



「なに?藤のことでも考えてた?」


「えっ!?なんで?」


「お前いっつもそればっかりじゃん」


「………」



私は掴んでいた手を離し、自分の席に座った。