藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】




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「ここ、ルートの計算間違ってる。なんでお前そんなにバカなんだよ」



誰もいない図書室で響く影山修二の声。


相変わらずの影山修二の罵声。


勉強を教えてと頼んでしまったことを激しく後悔している私。


こうやっていると……


そう、あれはちょうど一ヶ月前。


私は数学の課題を藤くんに教えてもらいながら解いていたことを思い出した。


藤くんにこうやって罵倒されながら……でも最後まで教えてもらったな。


藤くんの優しさに触れた日。



「ーーて聞いてる?お前やる気あんの?」