オフィスの華には毒がある

「……へ?」


辛うじて出た言葉が何ともしまりのない感じで自分でも嫌になる。


「今日の飲み会、俺の学生時代の友達つながりの女の子で。初対面の結香さんと話すうちに、俺の勤務先がさつき出版ってところから、もしかして知ってる?なーんて聞かれて……」


今日の飲み会はどんな人が来るか分からないと言っていた結香を思い出す。



……こんな、偶然ってある??


「こんな偶然ってあるのかと驚いて……だって、急な残業なんて押し付けられなければ、那奈さんと飲み会で会ってた訳ですよね?今夜」


あ、同じこと思ってる。と思いつつ、何だか頭がぼんやりする。


斉木くん、見た目は普通の若い男の子って感じだけど、結構がっしりしてる。

にしても、強く抱き締められすぎっていうか、


「……痛」


思わず声がもれてしまう。


なんか……怖い。