オフィスの華には毒がある

「あ、もしかして、わたしだって気がついたから……」


「そうそう、気がついたらさ、もう、どう頑張っても″たまこ″として、コメント入れられないの。この子、遠藤さんみたいだなーって思いながら今まで散々交流しておいて。俺ってとんだシャイボーイだな、とか。誕生日コメントだけ、決死の覚悟で入れてさー」


「そうなんだ……」


急にやり取りのできなくなったたまこさんを心配していた日々を思い出す。
そこで初めて、相手のことを何も知らない自分の無力さを痛感したりして。


だけど。
主任だったんだ、そっか。


この気持ちをなんて言えばいいんだろう。


主任がしきりに心配している、気持ち悪さとかは全く感じなくて、むしろ……。


「ありがとうございます」


「へ??」


気がつくと、お礼を口にしていたわたし。