オフィスの華には毒がある

器用に、袋類をまとめる綺麗な手を見て。

それから、わたし好みのシャツと、その向こうに感じる意外としっかりした身体のラインを見て。

そして、整った顔を見る。


そこで、バッチリ目が合い、動悸が激しくなる。
主任は、『ん?』とでも音を入れればしっくり来るような、わたしの発言待ちな顔つきでこっちを見ていて。


「わたし……主任が好きです」


わーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
言った。
ペロッと言っちゃった。
前置きは?なんか、前置きとかするよね普通。

フェロモンさんとのことは勿論知っています、とかさ。
斉木くんから救ってくれたあのときから、ずっと気になってとかさ。

ああもう、わたしのバカ。