オフィスの華には毒がある

「でもさ、夜の公園で良い歳した大人がもりもりご飯食べてるだけでも結構不審者じゃん?そんで酒盛りまでしちゃったら完全に通報されるかなー、とか」


「主任酒癖悪そうですもんね」


「遠藤さんにだけは言われたくないよね」


思わず顔を見合わせて笑う。


酔っ払いイコール酔ったら誰とでも、なんでもしちゃいます、みたいなキャラ設定、今更だけど取り消したい。
だけど、主任にはそれが嘘だってバレているような気もする。なんとなくだけど。


「お、良い風。夏の匂いだなー」


ああ、わかる。わたしも、この夜の感じ、大好きなんだ。……言うつもりもないけど、心の中で同調してから、どうにも嬉しい自分に気づく。

多分、好きな空気感の中で、目の前に好みの食べ物が沢山あるからなんだろうけど。

ただ、それだけなんだけど。