オフィスの華には毒がある

まさかの署名入り。

そして、まさかの内容。


……そうかぁ。
なんとなく、あの時の斉木くんの様子を思い出して合点がいく。


そうだよね、あんなに気配りの出来る人が、わたしの動揺に気がつかないわけがないよね。


あのあどけない感じや、察しない感じが全て分かった上での演技だと思うと何だか怖い。


……ていうか、全て分かった、って、何をどこまで?


返信の内容に迷いながら、そんなことを考える。

♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪


ん?またしてもスマホがメッセージの受信を伝える。


『追記です。
何度もすみません。これで最後にします。
返信は要りません。
嶋本主任とお幸せに』


?!

いや、そこで何故そうなる……。


光るディスプレイにつっこみつつ、わたしの胸はざわつきっぱなしで。