オフィスの華には毒がある

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悶々としながら、それでも足はお気に入りのデリを売っているお店へ向かう途中、不意に鳴り出すスマホ。


もう、今日はいろんなことがあったから、結構お腹一杯なんですけど……と思いつつ、厄介事ではないことを祈りながらディスプレイを見る。


……あ。
電話じゃなくて……まさかの斉木君からのメッセージ。


「えー、と……」


立ち止まり、目を通すと。

『今日の木村さんの突撃のこと、聞きました。すみません。白状します、先週のカフェの鉢合わせは偶然ではありません。
嶋本主任を落としたい彼女と、那奈さんを落としたい俺の利害が一致すると踏んだので、彼女と、俺とで画策しました。
だから、あの時、那奈さんの動揺にも気付いていました。気付かないふりをしてごめんなさい。
まさか、そのせいでデートが途中で終わってしまうなんて考えもしなかったけど。
自業自得ですよね。悪いことは出来ないんだと思いました。

今更ですが……那奈さんの幸せを祈っています   斉木』