オフィスの華には毒がある

何となく引っ掛かる台詞。
そうだ、主任に言われたんだ。主任には、わたしを好きになる資格がないって……。


一体どうしたの?主任も、フェロモンさんも。

資格資格って……恋って、資格が必要なんでしたっけ?


「とにかく、もう、直哉さんの周りをうろつくの、やめて。本当に目障りだから!楓馬のことまでもてあそんで、ババアのくせになんなの?」


最後の方は泣いているような声で、叫ぶように言い放ち、会議室を出ていくフェロモンさん。


甘ったるい残り香に包まれながら、確かに、と思った。


あんな風に、真剣に向き合うのが″恋する資格″だと言うのなら、確かにわたしにその資格はない。


主任にキスをしたことも、手を繋いで歩いたことも。
お酒のせいにして、自分の気持ちをきちんと確かめていない。
どうしてそうなったのか、考えようとしない。

……サイテーだ。