オフィスの華には毒がある

「斉木くん、今日は楽しかった。短い時間だったけど本当にありがとう。わたし、分かったことがあるんだけど……「いいです」


……はい?


言おうとしていた言葉を遮られ、ぱくぱくしてしまう口。


「最初に誉める感じで進む会話の結末なんて、予想がつきます。ほとんど言われた経験はないけど……俺が困った告白相手に言うときに、よく使います」


なんすか、それ。
ていうか、お見通しってこと??


「えーと……」


「俺じゃダメだったってことですね?」


「ダメって言うか……」


ええそうです、ダメなんです、と言えない駄目なわたし。


「はっきり言ってくれても、俺は大丈夫ですよ」


そうだよね。すぐにごまかすわたしの悪い癖。

悲しげに見つめてくる斉木くんを真っ直ぐ見返す。