オフィスの華には毒がある

″木村さん″が、本名らしきフェロモンさんは、一時期より大分落ち着いて、単に『メイクの上手な可愛い子』になっていて。

そんなフェロモン木村さん(女子プロレスラーみたいになってるけど)と、斉木くんが何やら笑って楽しそうに話している。


出入りするお客さんの邪魔にならないよう、ドアのところから少し離れて突っ立っている主任。

そんなつもりはなかったのだけど、気がついたらバッチリ目があってしまって。


……何か言った方がいいような気がする。
その方がとっても自然な気がする。


分かってはいるんだけど。

何故だか、口を開くと泣いてしまうような気がして。


違うんです、って言いたいし。
何してるんですか?とも言いたい。


だけどどっちも言っちゃいけない気がする。


だから結果としてただ見つめるという……。