オフィスの華には毒がある

ちょっといいなと思っていたイケメンの年下君から、ぐいぐいそんな言葉を浴びせられる事態。

妄想したことが無いかと問われれば返事につまるかもしれない。ううん、正直に言って、そんな妄想、沢山したことがある。


……なのに、なんで想像していたより楽しくないんだろう。

こんな形じゃなければ、もっと素直に喜んだり楽しんだり出来たのかな。



「んじゃ、行きましょっか?そのワンピース、めっちゃかわいいです」


あー勿論那奈さんも、とか言いながら笑う声を聞きつつ、さりげなく繋がれそうになった手を同じくさりげなくかわす。


深追いをしてこないことに、ほっと安堵する。

なにやってんだろ、ほんと。


「……で、どこいくの?今日」


気まずさから、取り繕うように話しかけてしまう。

わたしが自意識過剰なのか、なんなのか……。

″手繋ぎ拒否″に関して、思ったより気にしていない様子の斉木くん。