オフィスの華には毒がある

「だけどある日、よくつるんでる同期の奴らと行った合コンで、年上の人にストーカーまがいのことされた奴がいて……それは割とすぐ解決したんだけど、それ以来″ババアはやめとけ″みたいなのが俺達の中で流行ってて……」


胸がずきんと痛む。
その、年上の人は、果たして本当にストーカー行為を働いたんだろうか。そこまでのこと、したんだろうか。


「そんな中で、年上の那奈さんのこと、本気で好きなんだなんて言ったらあいつらになんて言われるか……あ、俺だけじゃなくて、相手の那奈さんもね」


げらげら笑う不快な声が耳の底で甦る。


周りの反対を押しきることが、小さな社会の中でどれだけ大変かは、ある程度分かっているつもり。


だけど。こういう場合って、それが正解なんだろうか。