オフィスの華には毒がある

「あの……あの人いるじゃないですか?」


「あの人?」


そりゃそうだ。今の質問で察する人はよっぽど勘が冴えているか、いつもその人のことを考えているか。


「えーと、あの、メイク結構してる感じの……」

「あーあーあー、パープルさん?」


パープルさん??
いや、ちっともピンと来ませんが。
ていうか、例え本名を言われたところで、分からないという驚愕の事実。


「パープル、って?」


「いや。なんか、信じられないくらい紫色のアイラインをしてきたことがあって、俺の中でそれ以来パープルさんと呼んでいるんだけど」


多分わたしの思い描くフェロモンさんと同一人物である可能性が高い気がする。


ていうか、あなたも人のこととやかく言えないレベルに色々つっこみどころ満載ですけどね?