オフィスの華には毒がある

回りの子にカワイイカワイイ言われて、何故か皆に向かって商品説明をする環。


「やっぱりオトコはギャップに弱いって言うかー、」


……にしても、昼休みで人影はまばらとは言え、オフィスの自席で見るブラパンセット(しかも色キツめ)は結構なインパクトで。


「……で、我らが茶渋姉さんには是非このくらい冒険を……」


?!


環の台詞に思わず反応してしまう。
身体がびくんと跳ねた気がする。


たたたた環ちゃん……。
百歩譲って茶渋ババアなのは認める。だってババアだし。
今日から更にその称号にふさわしく、歳も取ったし。
……でもさ。本人の前で公言ってどうよ。
皆も周知の事実なんだろうけど、誰一人『ヒドイ』って言わずにニコニコしてるのもどうよ。
いや、ババアだけど。


「あ!言ってなかったんでしたっけ?」

環がわたしの顔を覗きこむ。
メイク濃い目とは言え、わたしの前ではかわいい後輩だったのに、ついに牙をむくの?

覚悟を決めて身体に力を入れる。
泣いたら負けだ。
受け止めよう。
だってババアなんだから、仕方ない。