気づいた時にはもう遅かった。 「やっぱりなー、お前だと思ったんだよ」 「⋅⋅⋅何が目的なの?」 私が睨むと、陽弥は柔らかく微笑んだ。 なんで、この人笑ってるの? 「別に。まあ、口止めの条件でも出してやろうかなって」 「条件?条件って何よ」 陽弥を睨み、警戒しながら聞く。 こんなに睨んでるのにこいつはビクともしない。 「ん、俺の事名前で呼んでよ」 ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。 いきなりの発言に目が丸くなる。 何言ってるのこいつは⋅⋅⋅? 「簡単だろ?(笑)」