「とぼけんなよ、昨日助けてやっただろ?」 陽弥はずっと笑いながら、言ってくる。 「よく分かんないですけど、人違いじゃないですか?」 無理やり会話を終わらせようと、カーテンを閉める。 が、私の手は陽弥の手によって押えられた。 「まだ、話は終わってないだろ?」 「は?私の話は終わりましたけど」 「なぁ、お前だろ?」 むかつく…。 こいつなんなの?しつこいんだけど。 「…私だったらなんなの?」 陽弥のしつこさにヤケになって口が滑ってしまった。