2・5次元の彼女

そしてもう一度重ねてから彼が呟く。

「ユウさん、もう、誰のものにもならないで。僕のところにいて」

きっと精一杯の彼の告白。

「うん……考えとく」

曖昧な言葉に、唇を重ねて答えにした。


ちゃんと言ってあげない私は意地悪だろうか。

わざわざ言葉にしなくても、このぬくもりで伝わっていると思うけれど。

ああ、それでも、心配性の景斗だから、言葉にしてあげないとまた泣いてしまうかもしれない。



いつかちゃんと教えてあげようか。

まだほのかに残る『彼』との記憶が、全て景斗との思い出で上書きされたなら。

他の誰とでもなく、あなたと一緒に

長い長い恋を、続けていきたい、と。









*** 完 ***