「ほら! 立って!」
私が手を差し出すと、景斗はのろのろとその手を取った。
軽く力を入れて、景斗を起き上がらせる。
「景斗は背伸びなんてしなくていいから。
ほら行くよ!
てゆーかどこに行くつもりだったの? このためだけに路地裏に連れ込んだの?」
私の問いかけに、景斗はこくりと頷く。
全く。呆れるというかなんというか。
手を取ったまま元来た道を戻り路地を曲がると、通りの奥に明るい繁華街が見えてきた。
その賑やかな光を目指し、私たちは歩く。
景斗はまだグズグズと泣き言を溢している。
「でも、僕も頑張らないと、またユウさんを誰かに取られちゃうし」
「あーもう仕方ないなぁ」
私は景斗の手のひらを握りなおした。
指を絡めて、きゅっと力を込める。
その指の動きに、景斗がはっと顔を上げて、私を見た。
情けなく微笑む私に、景斗は驚いたように目を見開く。
「ちょっとくらい頼りなくても、私は構わないから」
私がそう言って微笑むと、突然景斗が歩みを止めた。
彼の手にきゅっと力が込もる。
「どうしたの?」
私が彼の手を引いても、彼は頑として動かない。
逆に彼が私の身体を引き寄せた。
「それでも、やるときはちゃんとやらなきゃと思うんだ」
再び私の身体が、彼と触れ合いそうな距離に手繰り寄せられる。
私が手を差し出すと、景斗はのろのろとその手を取った。
軽く力を入れて、景斗を起き上がらせる。
「景斗は背伸びなんてしなくていいから。
ほら行くよ!
てゆーかどこに行くつもりだったの? このためだけに路地裏に連れ込んだの?」
私の問いかけに、景斗はこくりと頷く。
全く。呆れるというかなんというか。
手を取ったまま元来た道を戻り路地を曲がると、通りの奥に明るい繁華街が見えてきた。
その賑やかな光を目指し、私たちは歩く。
景斗はまだグズグズと泣き言を溢している。
「でも、僕も頑張らないと、またユウさんを誰かに取られちゃうし」
「あーもう仕方ないなぁ」
私は景斗の手のひらを握りなおした。
指を絡めて、きゅっと力を込める。
その指の動きに、景斗がはっと顔を上げて、私を見た。
情けなく微笑む私に、景斗は驚いたように目を見開く。
「ちょっとくらい頼りなくても、私は構わないから」
私がそう言って微笑むと、突然景斗が歩みを止めた。
彼の手にきゅっと力が込もる。
「どうしたの?」
私が彼の手を引いても、彼は頑として動かない。
逆に彼が私の身体を引き寄せた。
「それでも、やるときはちゃんとやらなきゃと思うんだ」
再び私の身体が、彼と触れ合いそうな距離に手繰り寄せられる。



