ドキドキー…
彼のクラスに近づけば近づくほど、胸の高鳴りがすごくなるー…
彼もいつもこんな感じだったのかな?
こんな風にドキドキさせながら廊下を歩いていたのかな?
こんなにドキドキしながら、教室を覗いていたのかな?
彼の教室まで来ると、胸の高鳴りは一層に強いものになってー…
私は彼の教室の出入り口の前で深呼吸をし、そしてゆっくりと教室の中を見た。
『………あ……』
私の目に彼の姿が映る。
私の知らない女の子に囲まれて、すっごい楽しそうに話している彼。
私には気が付いていないみたいでこっちを見ようともしないー…
なんだか胸がざわつくー…
なんでかな…
なんで彼が笑えば笑うほど、こんなに胸がチクチクするんだろう?
『誰か用?』
ふと彼と同じクラスの人に声をかけられ、私はハッとした。
『…あ…あの…なんでも………』
そこまで言ったところでなんだか悲しくなってきた。
彼が会いに来てくれないから、会いに来たのに、ただ彼の姿を眺めているだけしか出来なくて。
彼が“好き”と言ってくれないから、彼の“好き”を聞きに来た、でも彼は他の女の子と笑い合ってて。
虚しい、苦しい、寂しい、悔しいー…
いつの間にか、私の心を彼が支配してるー…

