ヒーローになりたかった

「手の痺れはどうですか?」





どうでもいいことを考えていた俺はその言葉で現実に戻された





「どうもこうも・・・・・ねえよ!!!」


「・・・っ!危ないですね」





とか言いつつ軽々避けやがった





「和泉!!後ろ!!!」





鈴章の声が夜の街に響く
何が後ろだ?




背中に冷たい“鉄”の“何か”が肉を斬り裂いた、そして激痛が走る





「つぐぅ!!」


「私にばかり気を取られてはいけませんよ」





血の匂いが鼻につく
痛みはどんどん鈍い痛みに変化してきている





「残念ですね、私と戦うことになって





私って強いですから」





得意げに言葉を発している
けど、そんなのはどうでもいい何故なら微かにだがヒールの音が聞こえるから





「アンタの何処が強いというんだ」





新しく聞こえた女の声
どこか凜とした声だなとまた、場違いなことを思ってしまった



次に聞こえるのは
銃の音と液体か何かが地に落ちた音