「まなぶくん」 その優しい温もりに心が震える。 そっと背中に手が添えられて、僅かに体を離せば、こちらを見上げる優しげな笑顔があった。 気を抜いたその一瞬のうちに、あっという間に遥の顔が近づいてそっと唇が触れ合った。 それはほんの一瞬の出来事で、気づいた時にはその笑顔は元の位置に戻っていた。 「わたしね、まなぶくんと一緒にいられる今がすごく幸せ」 不意に、電話越しで耳にした彼女の言葉が蘇った…。