姉弟ものがたり



「ゆ、ゆうくんってば突然の反抗期……!何もそこまで言わなくてもいいでしょ!前から思っていたけど、ゆうくんはお姉ちゃんに対する尊敬の念が足りない!!もう、ぜんっっっぜん足りない!!」

「全部事実だろ。それに、尊敬できるようなところがあるなら是非見せて欲しいもんだね」

「なんだとー!弟のくせに生意気」

「そんな生意気な弟に世話されてるのはどこの姉ちゃんだよ」


ここまでヒートアップするつもりはなかったが、始まってしまったものはしょうがない。

テーブルを挟んで激しく言い争う二人の間で、堪えきれなかったようにまたもや学が笑い出す。


「本当に仲がいいんだね、二人共」


仲が悪くないことは自覚しているが、改まって仲良し認定されるのは何だか無性に恥ずかしい。


「なんか……すみません」

「いいよいいよ。むしろ二人の仲睦まじい姿が見られて嬉しいよ。僕は一人っ子だから、姉弟喧嘩ってここでないと見られないしね」