【完】翼をくれたキミ

もう、生きる価値なんてない。

 

誰も、あたしなんかを必要としてない。



あたしは、繁華街を出てあるところへ向かった。



そこは、景色が綺麗な海。



あたしは、靴を脱いで石の上に登る。



ここから海に落ちたら一瞬で死ねる気がする。



目を瞑って下に落ちようとすると…、



「死ぬんだったらこんなとこで死ぬんじゃなくて汚ぇ海で死ねよ」



後ろからそんな男の声がかかった。