【完】翼をくれたキミ

それと同時にあたしはふたりのことを知りたい、そう思ってしまった。



…人と関わったら裏切られる



知りたいと思う反面あたしの中にはその言葉がよぎる。



もう、裏切りは嫌だ。



昔のことを思い出してしまう。



「はぁっ…。」



脳裏であの嫌な光景が思い浮かんでしまう。



「…はぁっ、はぁ…」



息ができない…、袋…



あたしは自分のバッグに手を伸ばそうとする。