【完】翼をくれたキミ

「まだ懲りないで学校来てるの?」



そう言ってフッと馬鹿にしたように笑うのはいつもの金髪ギャル。



「こんなことして恥ずかしくないの?」



逆にあたしは質問し返した。



「アンタ目障りなのよ。」



「じゃあ視界に入れなければいいでしょ?」



自嘲気味に笑ってしまう。



母親とこの似てる顔になんかなりたくなかった。