【完】翼をくれたキミ

「じゃあ美麗明日ここで待ってる」



悠李は可愛い笑顔を浮かべてそう言った。



「…うん」



あたしは最後に素直にそう返事をした。



「隼斗は…っ、あたしを救ってくれるの?」



「あぁ。死にたいなんて思わせないくらいお前に綺麗な世界を見せてやる」



あたしは目に涙が溜まるのがわかった。



でも、人前でなんか泣きたくなくて涙をずっと堪えてた。