【完】翼をくれたキミ

あたしはただ普通の家庭に産まれたかっただけなんだ。



幸せな家庭に産まれたかっただけなんだ。



じゃあ、あの人の幸せは…?



きっとあたしがいなくなることがあの人の幸せなんだと思う。



「美麗…?着いたよ。」



昨日、あたしが死のうとした海にいつの間にか着いていた。



夜来た時よりも色がはっきりしていて海はとても透き通っていて綺麗だった。