【美麗Side】



「これが俺の家庭だよ」



郁哉は話し終えてそう言った。



「そうだったんだ…。」



「同情しないんだな」



「だって、同情なんか嫌いでしょ?」



あたしだって同情されたら嫌な気持ちになるもん。

 

「さすが、隼斗の選んだ女だね」



郁哉は笑ってそういった。