俺は、手紙を読んだあと声をあげて泣いてしまった。



『うっ…か、あさん…。』



気づいてやれなくてごめん。



こんな息子でごめん。



『親父、俺はお前の言いなりになんかにならねぇから。俺は俺なりの人生を歩む』



母さんのためにも精一杯生きるのが俺が母さんへの償いだと思う。



『郁哉!ふざけるな!』



『ふざけてんなんかねぇよ!この家から出てく』




俺は、この日から家を出て行って倉庫に住むようになった。